舞台に出会えて良かったこと

 

 

 

現場がない間、円盤などに幸せを頂いているので最近思ったことをちょっと書いてみます。

 

いきなりですが、私は趣味から勉学に興味をもつタイプです。簡単に言うとヘタリアが好きになって世界史にめっちゃ没頭した。みたいな。まあヲタクってだいたいそういう感じだとは思うんですけど。

きっかけがないと自分から出会おうとしない気力無し人間だから、趣味で新しい世界を知れるのってとても良い機会だと思うのです。実際「これきっかけで少しでも知ってくれれば」という目的の作品ってたくさんある。

 

舞台を知るまでは、そういう出会いの場というとドラマ、映画、漫画、アニメとか。もちろんそこからいろんな作品を通して新しい世界を知れるわけなんだけど、どうしても手を出せないものがありました。

 

 

 

それが、グロテスクなもの。

 

まじで無理。まあそれは自分も苦手っていう方多いと思うけどほんとにやさしーいものでもダメで、ミステリーで刃物が一瞬出てきただけでチャンネル変えるし血の話聞いただけで体調が優れない時はぶっ倒れてしまう。マジで。高校生のころ保健の授業が地獄で、止血の仕方とか教科書の絵もみれない。さすがに自衛のしようがない。

大人になったら自然と耐性がつくと思ってたが甘かった。

最近大人気の某漫画、ちっちゃい子が手に持って書店の列に並んでるのを見るとアェェ?!読めるのか?!?すすめられて1話ちょっっとみたけどNGだった自分(成人済)。

 

あと最近だと自分タップダンスみるの好きで、この前映画に連れて行ってもらったんですが戦時中の話で(それを知らず…)ダンスシーンよりも戦闘シーンの方が多くて心臓止まるかとおもた。(靴の音より銃声の方が絶対多かった)ほんとに心拍がやばくなるんです。話の半分以上下向いてしまった。良い話なのに。くやしい。

 

だからもちろん医療系も無理だし、歴史モノ戦争系も震えちゃうし、ホラー好きなのにだいたいグロいし(ミッドサマー超観たいけどエグいと聞く)、大人気漫画も読めないしで、なんかもうめっちゃ勿体ないなと思うわけです。

 

 

グロいのがもう少し見れたらもっと知識つけられるし知れる世界があるのになぁ。

 

なんてことをぼんやり思いながら生きてきた私に手を差し伸べてくれたのが、舞台でした。

 

まずほんとに斬ってないから血が出ない。(それはドラマもそうなんだが私には本当に刺してるようにみえるし血出てる。出てるじゃん。)

銃で撃っても服に穴あかない。これ大事。

SEの斬る音みたいなのは自分はまだ平気みたいです。モンハンやってたからかな。(苦手な人はほんと辛そう…しんどいよね…)(モンハン別腹女)

 

 

結果、私の世界はめちゃくちゃ広がった。それを実感したのが、『舞台野球』。そしてつい最近円盤を手に入れた『もののふ白き虎』。(西田さん祭りワッショイ)

どちらとももし映画やドラマだったとしたら絶対に触れることが出来なかった作品だと思います。

 

『舞台野球』は、あくまで野球メインだし、特に直接撃ったり撃たれたりがあるわけではないのですが、戦時中のお話とあんなにじっくりと向き合うことが出来たのははじめてでした。

舞台じゃなかったら、安西くんが出てなかったら、自分はきっとこの物語を知らずに生きてたんだなぁと思うと、あぁ出会えてよかったなあと、その時代の人々の物語に触れられたことにすごく喜びを感じました。これまで「戦時中」が背景にある作品は絶対怯えて触ろうとしてこなかったから。

 

そして、『もののふ白き虎』。

多少こわくても、推しが出てたら映画でも見に行ったんじゃないの?とも思うわけですが、いやそれはちょっとわかんねぇぞ…DVDでならギリ飛ばしながらいけるが映画館なら多分無理だぞ…となったこの作品。

まじで、“ 舞台だから出会えた ” 作品だった。

だってめっちゃ斬るじゃん…。めっちゃ…斬るじゃん…。本当に斬ってないという確信があったから(いや映像作品でも本当に斬ってはいないのだが)一歩引かず、美しい殺陣にも魅入ることができた。

そう、舞台を観るようになってから、殺陣が好きになったんです。今まで恐怖の対象でしかなかった殺陣を、カッコイイ、美しいと思えるようになった。すごい。

 

話を戻します。私はこの作品と出会って、かつてあった白虎隊の生き様というものを “ 舞台だから ” ということを大前提に、西田さんの脚本演出という最高の形で知ることが出来ました。

 

だから舞台は私にとって本当にすごい出会いで、世界を広げてくれる大切な存在です。

 

現場ないの辛い。 

円盤買います。

 

あと最後にこれだけ。なんだかんだ、きっかけとなってくれてるのはいつも安西くんなので、安西くん本当にありがとう。(結局推し)